久々の更新になりました。
北京からは閉会式の翌日に無事帰国。
その翌日からはまたいつものようなバタバタが始まり、オリンピック会場にいたことなぞ、遠い昔のような感覚に陥ります(寂しいなぁ・・・)。
北京の強烈な陽射しにやられ、こんがりと日焼けをしてきたこともあって、会う人会う人に「夏休みはどこへ?」などと聞かれるのですが・・・
夏休みなぞ1日も取っていないぞよ!
お盆休み?なんすか、それ?
まあ、それはいいとして・・・(笑)、北京では野球の代表チームを中心に取材をしました。
12月の台湾での最終予選でもご縁があったので・・・なんとか仕事を作って、今回も駆けつけました。
が・・・結果は皆さんご存知の通り。残念でしたねぇ。
結果はもちろん、戦いぶりについても個人的に意見はもちろんありますが、まあそれはいいでしょう。
あちらこちらで書き尽くされている感もあるし。
さて、そんな今回初めて仕事で携わったオリンピックでしたが・・・個人的には十分に楽しめました。刺激もいろいろ。
台湾に引き続き某タレントさんを伴っての仕事だったのですが、大きなトラブルもなく乗り越えました。
貴重な現場にも立ち会うことができたし、メディアにはあまり取り上げられなかったものの、個人的に応援していた選手が力一杯戦っている姿も間近で見ることができたし。
え?プライベートタイムですか?
まあ・・・それはボチボチ(笑)
北京は本当に久々でしたが、ずいぶん変わっていましたね。
交通には苦労したなぁ。
相変わらずタクシーはつかまらないし(僕は結構な数の国・都市を訪問しているほうだとは思うのですが・・・知っている限りでは、タクシーのつかまえにくさはトップクラス・笑)
食事については、選ぶお店を間違えなければ相変わらず楽しい街ですよね。
今度はプライベートで遊びに行ってもいいかも、と思えるくらいのレベルのものにいくつも出会えました。
まあ仕事以外はそのくらいにして(笑)・・・今回の仕事を通じて心に残ったのは・・・いろいろありますが、やっぱり一番は日本の選手達の明るさ、ですかね。
とてもいい感じだったんですよ。みんなポップで前向きで。
オリンピックという場を心底楽しんでいるのがビンビンに伝わってくる。
もちろん種目によって多少の差異はありますけど・・・でも昔の日本の代表選手って、もっと悲壮感漂わせて戦う、みたいな感じがあったんですよね(個人的なイメージとして、ですが)。
国から地元から、身の周りの共同体を否応なしに背負わされて競技に臨む、みたいな。
でもいつごろからでしょうか、そういうものから自由になって、選手達が競技を楽しむことができるようになったのは。
あれはバルセロナでしたっけ?
千葉すずさんが「自分のために楽しむ」という趣旨の発言をしてバッシングにあったのは。
ということは・・・ここ10年くらいかな。
なにやら偉そうな書き方になりますが、きっと日本の人々も成熟してきたということなのでしょうね。
2、30年前のように、国全体が、みんなが一斉に同じように豊かになっていく過程では、国全体で一体感を共有する、というか、そんな空気感をみんなが欲していて・・・オリンピックで活躍する日本人選手を応援するなんて、その格好の場だったのだろうと思うのですよ。
そんな時代では、日本代表選手達の活躍は、イコール自分たちのプライドを満たしてくれるものだったのでしょうけど・・・でも、もうそんな時代ではないですものね。
極端に言えば、「日本人が何個のメダルを取るか」とかいうことよりも、いかに自分の、個人としての人生を充実させるかのほうがよっぽど大切、と考えるほうが普通でしょうし。
もちろん僕だって、テレビでオリンピックをやってれば見ますし、楽しみますけど、でもただそれだけ。
本気で青筋立てて「ニッポン頑張れ!」というテンションで見るわけではないですもんね。
純粋にスポーツを楽しみたいだけで・・・北島選手の泳ぎも、ボルトの走りも、素直に同じ次元で感動できる。
もう今や、普通の感覚では、たとえば柔道選手が負けたからって「日本のお家芸が・・・!!日本の恥!」なんて本気で考える人は、柔道関係者以外ではもう存在しないでしょ?(笑)
きっと幸福なことに、日本はすでに、メダルの数で国力を示さねばならない、国民のプライドを支えてあげなくてはならない、そんな国ではなくなったということなのでしょうね。
そうそう、だからこそ(自分も同じ世界に身を置く者として自戒を込めて記録しておきますが)、帰国してから見た、各ワイドショー系のオリンピック報道はほんとうに異様だった。
みんなが一斉に豊かになっていく時代、日本の人々が自分達のプライドを証明する手段として、選手達にメダルを求めていた大昔と、全く変わらぬ方法論で番組を作っているのがその原因だと思う。
パターンは一緒。
選手の苦労話と、それを支えた周囲の人々の美談。そして声を枯らして公民館やらで応援している地元の人々の声。
構成するツールは限りなくワンパターン。
ただね・・・個人的にはメダリストの苦労話になんて特に興味はないし、ましてや地元の人たちの声なんて鬱陶しいだけ。
なぜならば、代表選手はもはや、そういう人達のプライドを背負って戦う存在ではなく、自己実現のために、自分のクオリティーオブライフを実現する手段としてオリンピックで戦っているだけなのですよ。
まあ、とはいえ、そんな各番組が意図するほどには国内が(視聴者が)盛り上がっていないのにはホッとしますが。
こんなことは僕がわざわざ書くまでもなく、そんな番組を見せられている皆さんがとっくに気づいているということなのでしょうけど。